高知の名所・桂浜を歩く!昭和初期の文献を添えて【高知の旅】

桂浜

高知県の観光名所・桂浜を歩いてきました。

この日は生憎の空模様でして、よい景観とは程遠いもので御座いましたが、まぁ、少年期に分けもわからず読んでいた坂本龍馬の本に出てくる桂浜を実際に眺めることができたので、たいへん感慨深い居心地に浸れました。

私が見晴らした桂浜を稚拙な風景写真で恐縮ですが、ご覧下さいまし。

 

桂浜へのアクセス

桂浜

桂浜には広い駐車場が完備されています。普通車は400円でした。

【桂浜.com】にかなり詳しい情報が書かれていますので、桂浜へ行く前に読むといいかもしれません。

 

桂浜の風景

桂浜

桂浜と言えば、やはり坂本龍馬像が有名ですね!

彼については、また別の機会に記事を書こうと思っています。

坂本龍馬を巡る旅なんてのも面白そうです。

 

桂浜

海濱一帶白沙潔きこと雪の如く、海岸には奇巖磊々として起伏し波濤之に激して鞺鞳白玉を飛散す、

土佐電氣鐡道線路案内 桂濱より一部引用

浜辺一帯の白い砂は清らかで雪のようだ、海岸には奇岩が積み重なり起伏して荒波がこれに激しく衝突し音を立てて白玉を飛び散らす、

 

桂浜

浦戸村昔の城山、今の燈臺地の山下、一帶の海濱を稱す、前は直に太平洋の蒼海に面し、煙波一碧鏡を磨くが如し、海濱には所々に危礁亂立し、驚濤之に激し風景壯絶なり、然して濱砂は皆皎潔なる硅石にして、五色玲瓏愛すべし、濱の南端危巖突出、絶壁數丈の上に龍王の小祠を祭る、

高知懸史蹟名勝天然紀念物 第一輯 桂濱より

浦戸村にある昔の城山、今の灯台の山下、一帯の海浜を称する、前はじかに太平洋の蒼い海に面し、煙るように青々と波立つ様子は鏡を磨くようである、海浜には所々に岩礁が乱立し、荒波がこれにぶつかる風景は壮絶だ、しかして浜の砂はみな白く清らかな珪石で、五色の珠が透き通るように美しい、浜の南端岩礁の突出した部分、数丈の絶壁の上に龍王の小さな祠を祭る、

高知懸史蹟名勝天然紀念物は1928年(昭和3年)に出版された本なんだけど、昔の人はこれをすらすら読めたのだろうか?

天気が悪かったせいか『煙波一碧鏡を磨くが如し』とか『皆皎潔なる硅石にして、五色玲瓏』のようには見えなかったのは残念です。

『浦戸村にある昔の城山』とは戦国時代に長宗我部氏が居城にした浦戸城のことです。今も一部遺構が残っています。

 

桂浜

『絶壁數丈の上に龍王の小祠を祭る』

是非、参拝したかったのですが、台風の襲来で遊歩道が破壊されてしまったため、私が訪問したときは工事中でした。

龍王岬からの眺めは絶景だと聞きますので、見てみたかったな。

 

終わりに

見ませ(御畳瀬)見せましょ、浦戸を明けて月の名所は桂濱

高知懸史蹟名勝天然紀念物 第一輯 桂濱より

これは『よさこい鳴子踊り』の一節。

 

ながめては歸らん者を此夕月と波と飽かぬ光を

豐房公

土佐電氣鐡道線路案内 桂濱より

豊房公は土佐藩5代目藩主・山内豊房のことかな?

次は月夜の桂浜を歩いてみたいものです。

おしまい!

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