伊豆半島の最南端に位置する石廊崎から海を見渡す真白な灯台。
石廊崎オーシャンパーク 休憩棟 展示物より
灯台手前にある石廊崎オーシャンパークの休憩棟に昔の写真が展示されていました。
木造にして八角形、白色の構造物にして不動紅色、百燭光、光達距離は十一浬の第五等燈臺なり。夜間は航行船舶の安全を計り晝間は必要なる塲合に於て内外國船舶と旗旋信號をなす。目下看守一名在勤す。
南崎村風土誌 第二章 地勢 石廊崎燈臺 3頁より
設置は1871年(明治4)8月21日。当時は6.1mの木造灯台だったそうです。
終わりに
岬の名称は石廊崎。灯台は石廊埼。
この違いの原因は旧日本軍にありそうです。海に突き出た陸地の先端部のことを海軍が作成した海図では『埼』、陸軍が作成した陸図では『崎』としました。
いちのまる
国土地理院の前身は陸軍にあるため私たちがよく見る地図では『崎』が使われているみたいです。ちなみに引用した南崎村風土誌(大正11年発行)では石廊崎燈臺となっていますね。
おしまい!