雨冠に児でなんと読むでしょう?群馬の吉祥寺訪問記【群馬の旅】

吉祥寺群馬県北部に位置する川場村に吉祥寺というお寺があります。

吉祥寺といえば東京の地名が有名ですが、そもそも吉祥寺ってどういう意味なのか気になったので調べてみました。

それでは川場村吉祥寺とその由来についてみていくことにしましょう。

どうぞお付き合いください!

 

吉祥寺へのアクセス

関越自動車道沼田ICを下りて左折します。すぐに上原跨道橋の交差点がありますので左折。最初の信号を右折し10分から15分くらい進みます。すると左に吉祥寺の看板がありますので後は従えばokです。(もしかしたらもっと手前にも看板があったかもしれません。)

 

吉祥とは?

吉祥寺

吉祥とは『きちじょう』と読み、『めでたい兆し』や『幸福』といった意味を持ちます。

吉祥という言葉は古くから存在しているようで古い仏典に吉祥経(マンガラ・スッタ)があります。この仏典では幸福とはどういうことなのかをシッタルダさん(世尊)が語っています。

吉祥寺といえば東京の地名がとくに有名ですが、吉祥寺は臨済宗の寺院として様々な地域に点在しています。めでたいのと不空三蔵が漢訳した消災妙吉祥神呪が臨済宗で唱えられるのでこの名称が多いのかもしれません。

ちなみに東京の吉祥寺に吉祥寺という寺院は存在しません。どうやら東京の別のところにあった吉祥寺が災害でなくなり現在の吉祥寺付近に移動してきた門前町の人々がその寺院を偲んで名を付けたようです。

 

青竜山 吉祥寺

吉祥寺

 

吉祥寺

 

吉祥寺

拝観料金は大人500円、子供が250円です。

拝観時間は年中無休で9:00から17:00まで。

状況によって変わる可能性があるので、念のため吉祥寺のHPを載せておきます。

 

吉祥寺

吉祥寺は境内に咲き乱れる季節の花々が美しいと有名。

私は今のところ花にそれ程興味を見出していないので写真はこの一枚だけ。

しかし花を撮ると撮影技術の未熟っぷりがよくわかりますね。

 

吉祥寺

 

吉祥寺

吉祥寺は鎌倉建長寺を本山とする臨済宗の禅寺で創建は南北朝時代(1339年)です。

写真の釈迦如来像も鎌倉時代後期から南北朝時代に彫られたものとされています。

 

吉祥寺

 

吉祥寺

 

吉祥寺

本堂では日本庭園を眺めながらお抹茶をいただきました。

確か500円だったと思います。長閑でほがらかな気分になれます。

たまにはこういう風にゆっくり無為に時間を過ごすと心にゆとりができて身体にいい気がします。

 

吉祥寺

寺院の係員の方にクイズを出されました。

「雨冠に児でなんと読むでしょう?」

ちなみに私は思いつきませんでした。答えは記事最後に記載しておきます。

 

吉祥寺

涅槃像(寝釈迦)です。

涅槃像については『群馬の寝釈迦はどこにいる?』 で詳細を書いていますのでお時間のある方はどーぞ。

 

吉祥寺

勝軍地蔵といわれるお地蔵様です。

徳川家康が小牧・長久手の戦いの戦いの際に愛宕権現(地蔵信仰)に願掛けして窮地を脱したあと、勝負運が付くということで以降家臣の土岐定政にこの地蔵尊を持たせて出陣したと伝わっています。

土岐定政は没落した美濃国(岐阜県)守護大名の土岐氏を復興させた人物。子孫が江戸時代後期に上野沼田藩の藩主になったので勝軍地蔵が祀られています。

 

終わりに

群馬県の中でもかなり山間の寺院なのでそれほど期待していなかったのですが、訪れてビックリ!

境内はしっかりと整備されていて充実した歴史的遺産を見学することができます。川場村は田園プラザという有名な道の駅もありますので一日かけて旅行する価値ありです。

さて「雨冠に児でなんと読むでしょう?」の答えです。

これは「にじ」と読みます。

雨+児ですとネット検索してもHITしないですが、雨+兒(児の旧字)で霓という漢字が見つかります。虹霓(こうげい)という漢語は現在でいうところの虹の意味ですが、虹は色がはっきり見える部分、霓は外側の薄い部分のことを指しています。虹霓という漢字を初めて知りました。とても美しい言葉ですね!

おしまい!

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