伊勢崎市に群馬で一番低い山があると聞き早速向かうことにしました。
その名は八寸権現山(はちすごんげんやま)。住宅街の中にポツンと佇むこの山は赤城山の斜面にある標高91m、直径約200mの流れ山です。
八寸権現山の歴史
八寸権現山は10代目天皇、崇神天皇の皇子である豊城入彦命の墓という伝説があります。
伊勢崎市の豊城町の由来はここからきています。
いちのまる
豊城入彦命は東国を治めた上毛野氏や下毛野氏の始祖といわれています。
1950年(昭和25)に住宅を建設する際、発掘作業が行われました。
このとき相沢忠洋によって約四万年前の石器が採取され権現山石器文化と称される文化層が確認されました。
また6世紀ごろの古墳も多く発掘されています。
八寸権現山の宝塔
八寸権現山の頂上に古くからされる宝塔です。
赤城山の山麓に分布している宝塔のことを赤城塔と呼ぶらしい。
全体の特徴から14世紀後半(南北朝時代)のものと考えられています。
八寸権現山の蓮神社
蓮神社は1321年(鎌倉時代末期)に熊野三山の若王子大権現を中将兼房という人物によって勧請されたことに始まります。江戸時代に本殿が建立され同時に大日如来像が安置されました。
明治時代に熊野神社と改称。その後、旧八寸村にあった七社を合祀し蓮神社となり今に至っています。
上の文は蓮神社の板碑を要約しました。
終わりに
ネットで調べると八寸権現山は群馬一低い山といわれています。
しかし地理院地図の電子国土Webを調査すると太田市に天神山古墳(△55.1)があることがわかりました。
いちのまる
天神山古墳が山として認められれば八寸権現山は群馬一低い山ではない!
でも山の定義はかなり曖昧なのでどちらかは決められないのです。
おしまい!