江の島の最奥地には岩屋という波の浸食で出来た洞窟が2つあります。
古くは修験道の開祖『役の行者(役小角)』がここに籠ったと伝わります。
後に弁財天が祀られ庶民の信仰対象となり岩屋詣が盛んに行われていました。
岩屋詣の訪れた人々が参詣の証に石像を奉納しました。
岩屋までの風景
こんな感じの道を歩いていきます。
海岸の風景。
この画像、なんだか『ほんわか』します。釣り人達が楽しそうでした。
昔使われていただろう道。
今は整備された遊歩道があります。
こういうの好きです。
第一岩屋
一つ目の岩屋。
『沖つ風 吹けば またゝく 蝋の灯に 志づく散るなり 江の島の洞』
江の島を愛した与謝野晶子『青海波』にある詩句。『青海波』は出産、子育ての苛烈さをひしひしと感じさせる作品だそうです。志づくって何だろう???雫?わかる方教えてください!
受付で蝋燭を頂いて、いざ深部へ。
八臂弁財天座像。
八腕ある弁財天です。
巳像。
蛇の石像です。
左が阿弥陀如来坐像。
右が役小角像。(尊称不明と書いてある説明板もあった)
左が千手観音立像。
右が観音立像。
十一面観音立像。
六観音の御一人。たくさんある顔で困窮している者を見つけます。インド神話の暴神アスラが前身。それ故、修羅道を統率(担当)しているのか?
左の頭無しが大黒天立像。
左奥に首なし地蔵が…。他二つは尊称不明。
日蓮の寝姿石。
江の島の近くに日蓮上人が処刑されそうになった刑場があります。奇跡が起きて助かったそうです!今は龍口寺が建っています。あとは日蓮上人がこの岩屋で修行したとかしないとか…。
龍神像。
海の神様です。
弁財天座像。
琵琶を奏でています。
如意輪観音座像。
六観音の御一人。天上界の衆生を救い導きます。
尊称不明。
合掌していますね。
不動明王座像。
力尽くで衆生を救う強引な御方。でも本当は優しいらしい。
毘沙門天像。
もともとは財宝神でしたが、どういうわけか武神へ転職しました。
馬頭観音座像。
首の傾き方がうたた寝しているみたい。六観音の御一人。畜生道の担当です。田舎道で庚申塔などと一緒に馬頭観音も祀られていますね。馬(動物)が無事に峠を越せますようにとか不慮の事故で死んでしまった馬(動物)を供養する意味があります。
愛染明王坐像。
仏教的に「大丈夫なの?」と伺いたくなる愛染明王。愛欲染着(あいよくぜんじゃく)が由来。愛欲=欲望(性的な意味が強いかも) 染着=物事に執着していること。
煩悩である愛欲を、そのまま悟りに変えてしまうという…。なんでもありですね。
また不動明王。
弘法大師の座像。
真言宗開祖の空海さんです。
靴です。
江の島神社発祥の地です。
岩屋内はこんな感じ。天井が低い所があるの頭上に注意です。
第二岩屋
天女と五頭龍。
江の島伝説
悪さをする龍が突然現れた天女に恋をし改心、その後結婚したというめでたい話。天女が現れた時に江の島ができたそうです。天女は江の島の弁財天ともいわれ、五頭龍は龍口明神社で祀られています。
終わりに
グワッ!!!
おしまい!